あめ

錆びた雲のせいで町の人達は曇ってゆく

ぽつぽつと降る雨であの子の瞳は

りんごあめのように赤く寂しく染まってゆく

 

世界が終わるように女の子の赤い瞳がひび割れた

雨を降らせる空 わたあめの雲を夢見てた女の子が泣いてる

 

祭りの夜は悪戯に降り続く雨の中に

浴衣も花火も夜店の灯りも夢のままに終わってしまった

 

絶望の日を過ごさなくちゃいけないのに

泣き喚くのは女の子 家を飛び出して

「おまつりにいきたいよ」

駄駄をこねて困らせた土砂降りの夜

 

「わたあめがたべたいのに」

「りんごあめでもいいのに」

 

世界が終わるように女の子の赤い瞳がひび割れた

雨を降らせる空 わたあめの雲を夢見てた女の子が泣いてる